石垣島——東京から約3時間のフライトで辿り着くこの島は、日本にいながらにして異国のような非日常を体験できる特別な場所だ。ミシュラン・グリーンガイドで三ツ星を獲得した川平湾の息をのむ青さ、赤瓦の古民家が並ぶ竹富島の原風景、そして「石垣ブルー」と称される透明度抜群の海——八重山諸島の玄関口には、心を揺さぶる絶景が無数に待っている。
今回は、デザイナーの視点で厳選した石垣島と周辺離島の魅力を、2泊3日で巡るモデルコースとともにお届けしたい。定番の観光スポットはもちろん、地元の人だけが知る穴場ビーチから、絶品の八重山そばまで、この島でしか味わえない特別な体験を紹介する。
さあ、南国の風が吹く石垣島へ、絶景と島時間を求める旅に出かけよう。
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1. 川平湾|ミシュラン三ツ星の絶景をグラスボートで体感

世界が認めた「石垣ブルー」の輝き
石垣島の北西部に位置する川平湾は、世界的なガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド」で三ツ星を獲得した、日本屈指の景勝地だ。エメラルドグリーンからコバルトブルーへと刻々と変化する海の色は、まさに自然が創り出した芸術作品。湾内に浮かぶ小島とのコントラストは、何時間眺めていても飽きることがない。
グラスボートで海中世界を覗く
川平湾は潮流が速いため遊泳禁止だが、グラスボートに乗れば船底のガラス窓からサンゴ礁と熱帯魚の楽園を間近に観察できる。カラフルなサンゴの間を泳ぐカクレクマノミ(映画「ファインディング・ニモ」のモデル)や、運が良ければ優雅に泳ぐウミガメにも出会える。所要時間は約30分、料金は1,300円程度とお手頃だ。
午後の満潮時がベストタイミング
海の色が最も美しく見えるのは、太陽が高い位置にある午後の満潮時。混雑を避けたいなら早朝や夕方もおすすめだ。展望台からの眺めも絶景で、湾全体を見渡せるフォトスポットとして人気が高い。
2. 竹富島|水牛車で巡る沖縄の原風景
石垣島から船でわずか15分の別世界
石垣港から高速船でわずか15分。周囲約9kmの小さな島・竹富島には、沖縄の原風景がそのまま残されている。赤瓦屋根の古民家、白砂が敷き詰められた小道、石垣に囲まれた庭に咲くブーゲンビリア——この島は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、1986年に島民が制定した「竹富島憲章」によって今も大切に守られている。
三線の音色に揺られる水牛車観光
竹富島観光のハイライトは、なんといっても水牛車だ。屋根付きの牛車に揺られながら、ガイドさんが奏でる三線の音色と「安里屋ユンタ」の歌声に耳を傾ける。のんびりと歩む水牛のペースに身を委ねれば、日常の喧騒を忘れ、島時間に溶け込んでいく。所要時間は約30分、集落をほぼ一周できる。
コンドイビーチの白砂と透明な海
竹富島の西側にあるコンドイビーチは、遠浅で波が穏やかな絶景ビーチ。真っ白な砂浜と透き通った海のコントラストは息をのむ美しさで、干潮時には沖まで歩いていける。港から自転車で約15分、レンタサイクルで島内を巡りながら訪れるのがおすすめだ。
3. 絶景展望台めぐり|360度のパノラマを独り占め

玉取崎展望台|太平洋と東シナ海を一望
石垣島の北東部に位置する玉取崎展望台は、島の東海岸と西海岸を同時に見渡せる絶景スポット。左手に太平洋、右手に東シナ海という贅沢なパノラマが広がる。展望台へと続く遊歩道には一年中ハイビスカスが咲き、南国ムード満点の散策を楽しめる。
平久保崎灯台|石垣島最北端の絶景
石垣島の最北端に立つ平久保崎灯台は、島内随一の絶景スポットとして知られている。360度に広がるエメラルドブルーの海と、緑の丘陵地帯のコントラストは圧巻。晴れた日には遠くに多良間島まで見渡せる。市街地から車で約1時間と少し遠いが、ドライブの目的地として足を延ばす価値は十分にある。
御神崎灯台|夕日の名所
石垣島の西端に位置する御神崎灯台は、白い灯台と青い海のコントラストが美しいスポット。晴れた日には西表島や鳩間島まで見渡せる。特に夕暮れ時、水平線に沈む夕日と灯台のシルエットは息をのむ美しさ。サンセットを眺めながらロマンチックな時間を過ごせる。
4. 極上ビーチで過ごす贅沢な時間
米原ビーチ|シュノーケリングの聖地
石垣島の北部に位置する米原ビーチは、シュノーケリングスポットとして地元でも愛されている場所だ。浜辺からすぐのところにサンゴ礁が広がり、青や黄色の熱帯魚を間近に観察できる。背後には国の天然記念物・ヤエヤマヤシの群落がそびえ、自然度の高さを感じられる。初心者でも安心して楽しめるのが魅力だ。
底地ビーチ|ファミリーに最適な穏やかな海
川平湾から車で約10分の場所にある底地ビーチは、全長約1kmにわたる白い砂浜が続く絶景スポット。遠浅で波が穏やかなため、小さな子ども連れのファミリーにも人気が高い。木陰でのんびりと過ごしながら、目の前に広がる青い海を眺める——そんな贅沢な島時間を満喫できる。
石垣島のビーチを楽しむコツ
石垣島の海は年間を通じて温暖だが、ベストシーズンは3月から11月頃。日差しが強いので日焼け止めと帽子は必須だ。また、サンゴを傷つけないためにもラッシュガードやマリンシューズの着用をおすすめする。
5. 絶品グルメ|八重山そばと石垣牛を堪能

八重山そば|島のソウルフード
石垣島を訪れたら必ず食べたいのが八重山そば。沖縄本島の沖縄そばとは異なり、丸くてストレートな細麺と、ほのかに甘い豚骨だしのスープが特徴だ。テーブルに置かれたピパーツ(島胡椒)を少量振りかけると、ピリッとした風味がスープの旨味を引き立てる。
地元で愛される名店たち
「来夏世(くなつゆ)」は島の言葉で「来世の五穀豊穣を願う」という意味を持つ人気店。シンプルながら深みのある味わいが評判で、売り切れ次第閉店することも。「明石食堂」はどのガイドブックでも取り上げられる名店で、特にソーキの柔らかさは感動もの。人気店は昼過ぎには売り切れることが多いので、午前中の来店がおすすめだ。
石垣牛|とろける口どけの島の宝
石垣島のもうひとつの名物が石垣牛。JA認定の3等級以上の特選石垣牛は、脂の甘みと肉の旨味のバランスが絶妙で、口の中でとろけるような食感が楽しめる。ステーキはもちろん、石垣牛100%のグルメバーガーも人気。旅の締めくくりに、島が誇るブランド牛を堪能してほしい。
6. 離島めぐり|西表島と由布島へ足を延ばす

西表島|マングローブの大自然
石垣島から船で約40分の西表島は、島の90%以上が亜熱帯の原生林に覆われた「東洋のガラパゴス」。マングローブの森をカヌーで漕ぎ進むクルーズは、まるでジャングルの冒険家になったような気分を味わえる。イリオモテヤマネコが生息する希少な自然環境は、世界自然遺産にも登録されている。
由布島|水牛車で渡る小さな楽園
西表島から水牛車に揺られて海を渡る——由布島への移動手段は、それ自体が観光のハイライトだ。遠浅の海を約15分かけてゆっくり渡る間、水牛使いのガイドさんが三線を奏でてくれることも。島内は亜熱帯植物園になっており、ブーゲンビリアやハイビスカスが咲き誇る。
離島めぐりの注意点
八重山諸島の旅は天候や海の状態に左右されやすい。船が欠航することもあるため、離島めぐりは滞在の前半に組み込むのがおすすめ。最終日に船を使う予定だと、飛行機に間に合わなくなるリスクがある。
7. おすすめモデルコース|2泊3日で巡る石垣島の魅力
1日目:竹富島で島時間を体験
石垣空港到着後、石垣港離島ターミナルへ移動し、高速船で竹富島へ。水牛車で集落を巡り、レンタサイクルでコンドイビーチへ。夕方には石垣島に戻り、市街地のユーグレナモールを散策。夜は居酒屋で八重山料理と泡盛を楽しむ。
2日目:川平湾と絶景ドライブ
早朝にレンタカーで出発し、川平湾でグラスボート体験。その後、米原ビーチでシュノーケリングを楽しみ、明石食堂で八重山そばのランチ。午後は玉取崎展望台、平久保崎灯台をめぐる絶景ドライブ。夕方は御神崎灯台でサンセットを眺める。
3日目:のんびり島時間を満喫
時間に余裕があれば西表島・由布島への日帰りツアーに参加。または、底地ビーチでのんびり過ごすのも贅沢だ。帰りは石垣島鍾乳洞やバンナ公園に立ち寄り、空港へ向かう前に石垣牛のランチで旅を締めくくる。
8. 石垣島旅行を快適にする実用情報
アクセスと島内移動
石垣島へは東京・大阪・名古屋などから直行便が運航しており、東京からは約3時間のフライト。島内には電車がないため、観光スポットを巡るならレンタカーが必須。空港周辺にレンタカー会社が集中しており、事前予約がおすすめだ。
ベストシーズンと服装
石垣島は年間を通じて温暖で、冬でも平均気温は20度前後。ベストシーズンは梅雨明けの6月下旬から10月頃だが、台風シーズン(7〜9月)は注意が必要。夏は紫外線が強烈なので、日焼け止め・帽子・サングラスは必須アイテムだ。
予算の目安
2泊3日の石垣島旅行の予算は、航空券・ホテル・レンタカー込みで7〜15万円が目安。リゾートホテルに泊まるなら余裕を持った予算を。離島へのフェリー代やアクティビティ費用も別途必要になるため、事前に計画を立てておくと安心だ。
まとめ|石垣島で心に残る島旅を
石垣島には、都会では決して出会えない風景と時間の流れがある。ミシュラン三ツ星の川平湾、水牛車が行き交う竹富島の原風景、360度の絶景が広がる展望台——どれも一度体験したら忘れられない思い出になるはずだ。
この記事で紹介した定番スポットと穴場を組み合わせれば、2泊3日でも十分に石垣島の魅力を堪能できる。ぜひ次の休暇は、エメラルドグリーンの海と島時間が待つ石垣島へ。きっと、何度でも訪れたくなる特別な場所になるだろう。